蟲食べる日々

昆虫食を中心に記事を書いていきます。

リベンジ・コオロギハンバーグ

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 どうも、蟲助です。 

 今回の記事は、前回の記事についての追記、というかリベンジマッチです。

 

 前回ではコオロギハンバーグに初挑戦というわけでして、ある程度は美味しいものが作れましたが、まだまだ改善が必要な状態でした。特に、においの面で痛感しました。

 そんな次第で、改善ver.を作ってみました。さらには所属大学の有志数人にも試食をしてもらいましたので、その感想も記しておきたいと思います。

 

 それでは、調理過程。追記ですから、もう長ったらしい前置きはなし。

材料(2~3人前)

・ひき肉 350g

・玉ねぎ 中1/2

クリケットパウダー 10g

・卵 1個

・シーズニング 7g

今回は前回の反省を踏まえ、クリケットパウダーを減らした上、玉ねぎとスパイスを加えました。これにより、食感や風味がだいぶ改善されました。がっつりとコオロギを味わう、というよりかはコオロギを一種のスパイスみたいにして扱う、というように方針を転換したのが吉と出ましたね。

今回使ったシーズニングがこちら。

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香辛料ってすごい。

 S&Bのハンバーグ用シーズニング。ナツメグを中心にガーリックやペッパーが配合されており、ハンバーグの風味を全方面から向上させてくれます。

 袋を開けるとナツメグの強烈な、しかし食欲をそそる香りが漂ってきます。ガーリックやペッパーのスパイシーな香りもその陰でふんわりと漂う。いい香りです。

 前回からの反省で、今回は冷凍しないままひき肉を用います。玉ねぎの方は中サイズの半分をみじん切りに。

 材料が整いましたら、ボウルにざっと投入。

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前回以上のカオス。

 漂いますね、塩昆布の匂い。さすがクリケットパウダー。ただ、今回はスパイスのにおいもあり、くどいほどではない。こねる段階での食欲は前回の5割増しです。

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前回よりも色合いが幾らか明るくなっています。

 十分に混ざったら軽く塩胡椒を振り、更に粘り気がでるまでこね回します。しっとりべったりと手になじむ頃にはほぼ全くコオロギ感がありません。スパイスも玉ねぎも加えたことで、前回よりも材料の匂いが侃々諤々喧々囂々たる状況を呈するのかと思いましたが、全くそんなことはありませんでした。ナツメグの芳香が見事に材料を調和させている。やはり、スパイスの力は偉大ですね。コオロギの濃厚なにおいすらまとめ上げ、調和させるとは。おそるべし。

 

 今回は有志の方にも味見していただくために、タネを4分割しました。

 4分割したうちの一つは、まずは作成した当日の味見用。

 形を整えたらもう油もひかずにフライパンにイン。さっそく焼いていきます。

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焼き目をつけると前回以上に冷凍ハンバーグっぽい……。

 見た目はさながら冷凍ハンバーグですが、ジュウジュウと蒸気を上げながら熱されております。肉の香りの陰で、ほのかにコオロギが漂います。零れ落ちる油は黄金色。

 何度かひっくり返してほどよく焼き目がついたら、ふたをして弱火でしばらく。これをしないと中まで火が通り過ぎるし、レンジでチンするにはつい加熱しすぎて肉汁を必要以上に逃してしまう。特に、コオロギハンバーグの場合は通常よりやや硬めというかパサついた印象が前回ありましたから、なおのこと。

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いざ実食……!

十分火が通りましたら、お皿に乗せて完成。肉とスパイスのうまみに詰まったにおいが鼻腔をくすぐる。実にうまそう。せっかくなのでホカホカのハンバーグを、シンプルに塩だけで頂く。いざ実食、リベンジなるか。

 

 ……おいしい。これは成功、非常においしい。スパイスのおかげで、あの土を思わせるしいたけじみたにおいはまるで感じない。それどころか、ハンバーグを嚥下したあとにふんわりとコオロギの香ばしさに満ちた魚粉っぽい風味があり、クリケットパウダーがいいアクセントに。クリケットパウダーの配合量は全重量の2.5%。前回のように肉を噛む度に殻の破片がジャリっとしましたが、今回は違う。確かに、クリケットパウダーを使っている以上はジャリっとした食感もありますが、それが幾分抑えられ、さらには玉ねぎが油を吸ってしっとりしなやかな歯ごたえを呈しており、むしろ食感のグラデーションを楽しめる。

コオロギをスパイスにしてみてはどうか、と考えてのリベンジだったが、どうやら勝利を収めたようです。

 

そんなこんなで充足し、迎える翌朝。昨日のハンバーグにひと手間。今回はデミグラスソースで煮込み、味付けすることに。

 冷蔵庫から残りのハンバーグを出し、フライパンにシュート。

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ああ肉汁の煌めきよ。

 パチパチと音を立て、急速に加熱されて油がにじみ出る。
  表面に焼き色が付いたら、今回はもうレンジでしっかりと火を通します。

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溢れる肉汁、立て込める熱気。

 流出してしまった肉汁は、しかし、ちゃんと有効活用。デミグラスソースと共に、肉汁ごとハンバーグをフライパンへ。十分に火が通り、ソースが絡むまで弱火で煮込みます。

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素晴らしきかな茶色。

7、8分も煮込むといい具合に。

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タッパーに詰めるとこんな感じ。

  いいですね、普通に美味しそう。これにて試食用のハンバーグ完成。

  さっそく、大学にて有志の方々に味見してもらいました。

 その感想はというと、主に3つに分けられました。

 ・おいしい。コオロギの感じは全然しない。

 ・普通にハンバーグだけど、後味にコオロギ感がある。

 ・おいしいけど、もっと虫感が欲しかった。

 スパイスやソースの手助けもあり、あるいはお世辞もあり、反応は上々でした。ハンバーグとして味わいつつも、どこかコオロギ感を感じる。そういった料理を、それこそ昆虫食初心者も普通に食べられるような料理を目指していたので、この反応というのは嬉しい限りです。最後のに関しては、作成日に塩で食べたときはコオロギ感があったのですが、どうにもデミグラスソースの風味に完全に負けてしまったが故でした。実際に僕が食べてみたところ、ほとんどコオロギ感はありませんでした。前日の塩のみではそれなりにあったのですが……。濃厚なソースを用いる場合には、もう少しクリケットパウダーの配合量を増やしてもいいかもしれませんね。

 

 さて、というわけでして今回は見事リベンジできました。いや、よかったよかった。

 やはり、食べる以上は美味しくいただきたいわけですし、今後も一層美味しい虫料理を作れるよう精進していきたいです。

 

 

 ここまでお読みいただきありがとうございました。

 それでは、また次の記事で。